2009年05月04日

東京観劇記

 お久しぶりです。ずいぶんと更新をさぼっていました。すみません。
 もう2カ月以上前だが、東京で芝居を見てきた。きょうはその報告を。
 1本目は野田地図「パイパー」(作・演出野田秀樹、2月26日、シアターコクー
ン)。松たか子と宮沢りえ初共演の未来の火星を舞台にしたSFもので、たいそう期
待していたが、そうでもなかったなあ。テーマが巨大すぎて、私には受容できなかっ
たのかもしれない。5月6日にWOWOWで放送される。
 2本目は、2本目と言っていいのかどうか分からないが、新宿末広亭昼の部(2月
27日)。何と言っても、昭和のいる・こいる師匠の漫才が生で見られたのは良かっ
た。知ってますか? 「そうそうそうそうそうそうそうそう」と両手を広げて頭の横
で振る、あのギャグですよ。
 3本目は末広亭から駆け付けた「ピランデッロのヘンリー四世」(作ルイージ・ピ
ランデッロ、新訳トム・ストッパード、翻訳小宮山智津子、演出白井晃、2月27日、
シアタートラム)。落馬で頭を打って自分をヘンリー四世だと思い込んでしまった男
の物語で、主演は串田和美。実は男はとうに正気を取り戻していて、周りを欺くため
に演技していたのだった、というところからさらに駆け引きが展開され、これは虚と
実の関係を巧みに描いていて面白かった。帰りに串田さんにあいさつに楽屋に行った
ら、写真家の篠山紀信(この字でいいんだっけ?)がいたなあ。南沙織がいたら、
もっとうれしかったんだけど。
 4本目は苫小牧出身の三浦大輔主宰のポツドール「愛の渦」(2月28日、シアター
トップス)。三浦脚本・演出の岸田國士戯曲賞受賞作の再演だ。舞台は会員制の乱交
パーティーが行われるマンションの一室。男女各5人(うち一組はカップル参加)の
いきり立ちや焦り、一戦交えた後の満足感などが微に入り細を穿って描かれ、実にリ
アリティーがあって面白かった。役者は男も女も本当に裸にバスタオルを巻いての演
技で、熱気がぞくぞくと観客席に伝わってきた。噂には聞いていたけれど、実力派の
集団だし、三浦の作劇も素晴らしかったなあ。感心した。
 あえて点数をつけるとすれば、「パイパー」50点、「ヘンリー四世」75点、「愛の
渦」90点以上といったところ。
 3月1日には、早稲田大学虚竹会(尺八部)の小笠原高志先輩の国分寺のお宅にお
邪魔して、日本女子大筝曲研究会OGの忰田麻理子さんが持参した琴で、同OGの笹
川麻紀さんと「千鳥の曲」を合奏した。もう20年近くぶりの再会、合奏で、私は相変
わらず低い音(乙=おつ)は出なかったけれど、楽しいひと時を過ごせた。また行き
たいな、東京。
posted by Kato at 00:00| Comment(0) | 劇評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする